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亡き妻への愛に囚われ、死者のための部屋を作り続ける男。生と死の狭間で揺れる、トリュフォーの異色作。
第一次世界大戦直後のフランスの田舎町。新聞記者のジュリアンは、10年前に亡くした妻を今も狂おしいほどに愛し続けていた。彼は自宅の一室を改造し、妻の遺品や写真で満たした「緑色の部屋」を創り上げる。そこは彼にとって、死者たちと対話するための神聖な聖域。やがて彼の追悼の念は、亡き友人たちへも及び、その執着は次第に常軌を逸していく。生者との関係を拒絶し、死者の記憶にのみ生きようとする男の、孤独で痛ましい愛の終着点。
ネット上の声
- トリュフォー映画のメインどころはなんとなく合わなさそうで観てないのですが、トリュ
- 死者とともに生きるということは・・・
- モンマルトルの墓地に
- 第一次世界大戦後
ヒューマンドラマ
- 製作年1978年
- 製作国フランス
- 時間94分
- 監督フランソワ・トリュフォー
- 主演フランソワ・トリュフォー
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抑圧的な寄宿学校を舞台に、少年たちの想像力が爆発する。枕投げが舞い、スローモーションの行進が始まる、詩的で無秩序な反乱。
1930年代、フランスの厳格な男子寄宿学校。夏休みを終えた少年たちを待っていたのは、理不尽な規則と権威的な教師たちによる抑圧的な日常。自由を奪われ、鬱屈したエネルギーを溜め込んだ4人の少年は、ついに反乱を決意。学校の記念日を狙った彼らの計画は、大人たちの秩序に対する、無邪気で詩的な挑戦状。記念日当日、屋根裏から現れた少年たちは、枕を投げ、教科書を破り、解放の雄叫びをあげる。舞い散る羽毛の中、スローモーションで描かれる反乱の光景は、やがて伝説となる。
ネット上の声
- 以前から岩倉のBOOK OFFで売れ残っていたジャン・ヴィゴのボックス・セット
- 戦前のものとは思えない感覚
- 学校の反乱と性
- 自由こそ総て
ヒューマンドラマ
- 製作年1933年
- 製作国フランス
- 時間45分
- 監督ジャン・ヴィゴ
- 主演ルイ・ルフェーブル
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セーヌ川を往く艀「アタラント号」を舞台に、船乗りの男と田舎娘の新婚生活を描く、詩情豊かな愛の物語。
1930年代、フランスのセーヌ川。艀「アタラント号」の船長ジャンは、田舎娘のジュリエットと結婚し、船上での新婚生活を開始。風変わりな乗組員たちとの暮らし。しかし、華やかなパリに憧れるジュリエットは、単調な船の生活に退屈。ある日、ジャンとの些細な喧嘩をきっかけに、彼女は一人パリへと向かってしまう。怒りと絶望から、ジャンは彼女を置き去りに出航。離れて初めて気づく、互いへの深い愛情。二人の愛の再生への旅。
ネット上の声
- この時代にこのような映像を撮っていた才能は恐るべきもの
- 本作で最後に辿り着く、ル・アーヴルという港町
- ゆく年を想う映画鑑賞となった
- ゆく年を想う映画鑑賞となった
ヒューマンドラマ
- 製作年1934年
- 製作国フランス
- 時間101分
- 監督ジャン・ヴィゴ
- 主演ディタ・パルロ
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フランスを代表する名匠フランソワ・トリュフォーが、実在のフランス人医師ジャン・イタールが19世紀初頭に発表した「アヴェロンの野生児」の記録をもとにモノクロ映像で撮りあげたドラマ。18世紀末。フランス中部にあるアベロンの森で、獣のような生活をしていた人間の少年が発見された。言葉を発せず意思疎通が困難な少年はパリのろうあ研究所に送られ、酷い扱いを受ける。見かねたイタール博士は少年を自宅に引き取り、家政婦のゲラン夫人と協力しながら教育していく。トリュフォー監督が自らイタール博士に扮し、見捨てられた少年に教育と愛情を与える人物を演じた。
ネット上の声
- ロマの少年とトリュフォー自身のW主演で贈る、「アンドレ・バザン」継承のためのイニシエーション
- 少年はアントワーヌでありトリュフォー自身
- フランソワ・トリュフォー監督初鑑賞🔰
- 野生を演技・演出した記録風の映画
ヒューマンドラマ、 実話
- 製作年1969年
- 製作国フランス
- 時間86分
- 監督フランソワ・トリュフォー
- 主演ジャン=ピエール・カルゴル