- 製作
- 1956年 日本
- 時間
- 127分
- 監督
- 久松静児
- 出演
- 森繁久弥新珠三千代左幸子
- 種類
- サスペンス
【証拠なき完全犯罪は、彼に富と名声を与えた。だが、誰にも裁かれぬ罪こそが、彼の魂を蝕む最も残酷な罰となる。】
貧しくも明晰な頭脳を持つ青年、神阪四郎。彼は自らの人生を変えるため、資産家の老婦人を殺害する完全犯罪を計画、実行する。警察の捜査を巧みに逃れ、莫大な遺産を手にした四郎は、社会的な成功者への道を歩み始める。しかし、法で裁かれない罪悪感が、彼の精神を内側から静かに、そして確実に蝕んでいく。富と名声の裏で、終わりのない孤独と恐怖に苛まれる男の、壮絶な心理的崩壊の記録。