- 製作
- 1959年 日本
- 時間
- 105分
- 監督
- 市川崑
- 出演
- 船越英二ミッキー・カーティス滝沢修
- 種類
- ヒューマンドラマ
【終戦間際のフィリピン戦線。極限の飢餓が人間を狂わせる。生と死の境界を彷徨う一兵士の壮絶な戦争体験。】
舞台は第二次世界大戦末期のフィリピン・レイテ島。肺病を患い部隊を追われた田村一等兵。野戦病院からも見放され、行く当てもなくジャングルを彷徨う。彼を襲うのは、敵兵の恐怖だけでなく、耐え難い飢えと孤独。仲間であったはずの日本兵も、極限状態の中で理性を失い、お互いを食料として狙う狂気に陥っていく。見えるのは、敵の存在を知らせる謎の「野火」のみ。人間の尊厳が剥奪された戦場で、田村が見た地獄とは。戦争の非人間性を強烈に告発する、日本映画史に刻まれる衝撃の問題作。