- 製作
- 1935年 日本
- 時間
- 80分
- 監督
- 小津安二郎
- 出演
- 坂本武突貫小僧末松孝行
- 種類
- ヒューマンドラマ
【職を失い、二人の息子と東京を彷徨う父。昭和初期の不況を背景に、ささやかな幸せと親子の絆を描く小津安二郎監督の感動作。】
舞台は昭和初期、世界恐慌の風が吹き荒れる東京。工場を解雇された男・喜八は、二人の幼い息子を連れて職探しの旅に出る。彼の目的は、息子たちに腹一杯食べさせ、安心して眠れる場所を見つけること。しかし、世間の風は冷たく、父子のささやかな日常は貧困によって脅かされる。そんな中、同じように苦しい境遇を生きる訳ありの女性と出会い、束の間の安らぎを得る。だが、息子の急病という非情な現実が、喜八に父としての究極の決断を迫る。