- 製作
- 1967年 日本
- 時間
- ---分
- 監督
- 斎藤光正
- 出演
- 吉永小百合新珠三千代岸田森
- 種類
- ヒューマンドラマ
【終戦直後の日本。没落した元華族の母と娘が、時代の荒波の中で見つける一筋の光を描く物語。】
舞台は、終戦直後の混乱期にある日本。主人公は、没落した元華族の娘・かず子。戦争で家も財産も失い、病弱な母と共に伊豆の山荘で静かに暮らす彼女の日常は、南方から復員した弟・直治の帰還で一変する。しかし、弟は麻薬に溺れ、かず子自身も妻子ある流行作家・上原への許されぬ恋に身を焦がす。古い価値観が崩壊していく中で、母と娘、そして弟は、それぞれのやり方で懸命に生きようともがく。失われゆくものへの哀愁と、新たな時代への希望が交錯する、切なくも美しい愛の記録。