- 製作
- 1950年 日本
- 時間
- 86分
- 監督
- 溝口健二
- 出演
- 山村聡浦辺粂子加藤春哉
- 種類
- ヒューマンドラマ
【戦後の没落華族に生まれた、一人の女の悲劇。愛と欲望の狭間で揺れ動く、その壮絶な生き様。】
終戦直後の日本、伊豆。没落した華族の娘、雪夫人。彼女は夫の信俊との愛のない結婚生活に苦しみ、心を閉ざしていた。そんな彼女の前に現れた、かつての想い人である菊中と、若く情熱的な青年、誠。二人の男性の間で、雪の心は激しく揺れ動く。旧家の体面と、一人の女としての純粋な欲望。伝統としきたりに縛られながらも、自らの愛を貫こうとする彼女の選択。時代の波に翻弄される女性の運命を、巨匠・溝口健二が冷徹かつ鮮烈に描き出す、日本映画の金字塔。