戦後の没落華族に生まれた、一人の女の悲劇。愛と欲望の狭間で揺れ動く、その壮絶な生き様。
終戦直後の日本、伊豆。没落した華族の娘、雪夫人。彼女は夫の信俊との愛のない結婚生活に苦しみ、心を閉ざしていた。そんな彼女の前に現れた、かつての想い人である菊中と、若く情熱的な青年、誠。二人の男性の間で、雪の心は激しく揺れ動く。旧家の体面と、一人の女としての純粋な欲望。伝統としきたりに縛られながらも、自らの愛を貫こうとする彼女の選択。時代の波に翻弄される女性の運命を、巨匠・溝口健二が冷徹かつ鮮烈に描き出す、日本映画の金字塔。
ネット上の声
- 愚かな人間のありのままを耽美的映像で描いた溝口演出の新境地
- 美しい映像とやり切れない内容
- 風呂から溢れる湯水の煌めき、畳に落ちる般若の帯締め、綺麗なまま落ちる花、高原一面
- 大嫌いなモラハラ夫と別れる為、周りの助けを借り準備を進めるのだが、我儘な身体がつ
ヒューマンドラマ
- 製作年1950年
- 製作国日本
- 時間86分
- 監督溝口健二
- 主演山村聡