- 製作
- 1979年 日本
- 時間
- 112分
- 監督
- 山田典吾
- 出演
- 長門裕之山本圭岡田裕介
- 種類
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【ダムの底に沈む運命の村。失われゆく故郷の姿を、少年の瞳を通して描く、ノスタルジックな人間ドラマ。】
舞台は、ダム建設によって数年後に湖の底に沈むことが決まった山間の村「茗荷村」。村を離れる者、最後まで残る者、人々の思いが交錯する中、物語は少年・作一の視点で進む。大人たちの葛藤や故郷への愛惜を、子供ながらに敏感に感じ取る作一。彼は、村の伝統や自然、人々の暮らしが消えていく様を、その目に焼き付けていく。近代化の波にのまれる小さな共同体の最後の輝きと、そこに生きる人々の営みを、詩情豊かに描き出す。これは、変わりゆく時代の中で、故郷とは何かを静かに問いかける物語。