- 製作
- 1956年 日本
- 時間
- 110分
- 監督
- 川島雄三
- 出演
- 森雅之高野由美三橋達也
- 種類
- ヒューマンドラマ
【戦後日本の空に舞う、一つの赤い風船。貧しい一家のささやかな希望が、時代の欲望を映し出す。】
舞台は、終戦から数年後の東京。貧しいながらも懸命に生きる一家の息子が、大切にしていた風船を飛ばしてしまう。一家総出でその風船を追いかける一日。しかし、その過程で彼らが出会うのは、闇市の商人、新興成金、そして戦争の傷跡を抱える人々。たった一つの風船が、戦後の混乱期を生きる人々の欲望、偽善、そしてかすかな良心を次々と暴き出す。果たして一家は、失われた希望の象徴である風船を取り戻すことができるのか。川島雄三監督が描く、辛辣な社会風刺劇。