- 製作
- 1962年 日本
- 時間
- 86分
- 監督
- 瑞穂春海
- 出演
- 市川雷蔵中村鴈治郎高田美和
- 種類
- 時代劇
【明治の演劇界、リアルを求める時代の波に、己の「殺陣」を貫く一人の男の意地と誇りの物語。】
時代は明治。華やかな芝居の世界で、「殺陣師」としてその名を轟かせる男、市川段平。彼の作り出す様式美に満ちた殺陣は、観客を熱狂させる花形だった。しかし、西洋化の波は演劇界にも押し寄せ、「新派」と呼ばれるリアルな芝居が台頭。派手で嘘くさいと揶揄される段平の殺陣は、次第に時代遅れの烙印を押されていく。仕事は激減し、弟子も去り、酒に溺れる日々。それでも彼は、自らが信じる殺陣の美学を捨てきれない。これは、変わりゆく時代の中で、己の芸と誇りを命がけで守り抜こうとした、不器用で熱い男の生き様を描く一代記。