- 製作
- 1935年 日本
- 時間
- 67分
- 監督
- 五所平之助
- 出演
- 斎藤達雄吉川満子葉山正雄
- 種類
- ---
【老いた両親は、もはや「お荷物」なのか。子供たちの身勝手な都合に振り回される老夫婦の姿を、皮肉と哀愁で描く家族劇。】
昭和初期の東京。それぞれ家庭を持ち、自立した子供たち。彼らにとって、年老いた両親の存在は、次第に厄介な「お荷物」となっていた。面倒の押し付け合いの末、父親と母親は別々の家へと引き取られることに。子供たちの家を転々とする中で、老夫婦が感じる寂しさと疎外感。かつては一家の大黒柱であった父親の威厳も、今や昔。変わりゆく家族の形と、親子の間に流れる冷たい空気を、ユーモアとペーソスを交えて描き出す。家族とは何かを静かに、しかし鋭く問いかける物語。