- 製作
- 1991年 フランス
- 時間
- 62分
- 監督
- ジャン=リュック・ゴダール
- 出演
- エディ・コンスタンティーヌハンス・ツィッシュラー
- 種類
- ヒューマンドラマ
【壁崩壊後のドイツ、過去の亡霊と彷徨う男。東から西へ、歴史の断片を巡る孤独なスパイの旅路。】
ベルリンの壁が崩壊した直後のドイツ。東ドイツのスパイだったレミー・コーション。彼は「西」にいるはずの仲間を探すため、荒涼とした冬のドイツを東から西へと旅する。その道中で彼が出会うのは、ドイツの歴史そのものを体現するかのような人々や風景。バッハの音楽、哲学者の言葉、そして戦争の記憶。過去と現在が交錯する中、レミーは自らの存在意義を問い直す。ゴダールがモノクロームの映像で描く、一つの時代の終わりと、そこに残された人間の孤独を巡る思索的な映像詩。