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東西ドイツ国境地帯を旅する二人の男。失われた故郷と映画への愛を乗せた、静かなるロードムービーの傑作。
冷戦下のドイツ。映画映写機の修理工ブルーノは、大型トラックで東西ドイツ国境沿いの寂れた映画館を巡回している。ある日、妻に去られ絶望した言語学者のロベルトが、車ごと川に突っ込むのを目撃。彼を助けたことから、二人の奇妙な旅が始まる。目的地のない旅の途中、彼らは言葉を交わし、沈黙を分かち合う。閉鎖されていく映画館、アメリカ文化の影、そして戦争の傷跡。変わりゆく時代の中で、自らのアイデンティティを探し求める男たちの孤独と友情を、モノクロームの映像美で綴る物語。
ネット上の声
- めちゃくちゃさすらってたな〜
- ヴェンダーズの道映画
- ロードムービーの最高峰!
- 男2人のロードムービー
ヒューマンドラマ
- 製作年1976年
- 製作国ドイツ
- 時間176分
- 監督ヴィム・ヴェンダース
- 主演リュディガー・フォグラー
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壁崩壊後のドイツ、過去の亡霊と彷徨う男。東から西へ、歴史の断片を巡る孤独なスパイの旅路。
ベルリンの壁が崩壊した直後のドイツ。東ドイツのスパイだったレミー・コーション。彼は「西」にいるはずの仲間を探すため、荒涼とした冬のドイツを東から西へと旅する。その道中で彼が出会うのは、ドイツの歴史そのものを体現するかのような人々や風景。バッハの音楽、哲学者の言葉、そして戦争の記憶。過去と現在が交錯する中、レミーは自らの存在意義を問い直す。ゴダールがモノクロームの映像で描く、一つの時代の終わりと、そこに残された人間の孤独を巡る思索的な映像詩。
ネット上の声
- ヨーロッパの終焉
- 4限のドイツ語30分遅刻したので出るのやめて久しぶりに図書館で見た
- ゴダールマラソン
- αビルの続編
ヒューマンドラマ
- 製作年1991年
- 製作国フランス
- 時間62分
- 監督ジャン=リュック・ゴダール
- 主演エディ・コンスタンティーヌ
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ビム・ベンダース監督が大学の卒業制作として撮りあげた長編第1作。ミュンヘンの街をさまよう青年と彼を追う男たちの物語を、「ザ・キンクス」をはじめとする1960年代ロックの数々にのせて描く。刑務所から出所したばかりの青年ハンスの前に、かつての相棒が現われる。相棒は金の隠し場所をハンスから聞き出そうとするが、過去と決別したいハンスはミュンヘンの街中へと逃亡。しかし、相棒はどこまでも追いかけてきて……。
ネット上の声
- 映画って、ただ煙草吸って、それがモノクロの画面を白くして、毒にはならない会話をし
- 最初からあらゆる作家的特徴を携えていることをうれしく思うが、まあ怠い
- 【幻の映画】有名映画人たち10人の作品をランキング形式で紹介
- ヴェンダースとロビーミュラーによる音楽の為の映画
- 製作年1970年
- 製作国ドイツ
- 時間125分
- 監督ヴィム・ヴェンダース
- 主演ハンス・ツィッシュラー
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ナチス残党によってチリに設立された拷問施設「コロニア・ディグニタ」を舞台に、施設に入った少年の目を通して隠された負の歴史を描くドラマ。
1960年代初頭、ドイツからチリに渡ったナチス残党によって設立された「コロニア・ディグニタ」は、労働・秩序・清廉さといった規範をもとにした、美しい共同体に見えた。しかし、その裏では独裁者パウル・シェーファーによる管理・支配のもと、洗脳や密輸、拷問、殺人、児童虐待などが行われていた。1989年、奨学生としてコロニア・ディグニタの学校に通い始めた12歳の少年パブロは、入学してすぐに集団を統治するパウルのお気に入りに選ばれる。それはパブロにとって地獄の日々の始まりだった。地域から隔絶された施設の中でパブロは不可解な出来事の数々に遭遇し、隠された闇に触れていく。
ネット上の声
- 2010年まで続いてたとは、、、
- 永遠のオジ様とスプリンター
- 大分ライトな描写でした
- 題材は面白いのに…
ヒューマンドラマ
- 製作年2021年
- 製作国チリ,フランス,ドイツ,アルゼンチン,コロンビア
- 時間99分
- 監督マティアス・ロハス・バレンシア
- 主演サルバドール・インスンサ