- 製作
- 1988年 フランス,ドイツ
- 時間
- 95分
- 監督
- クレール・ドゥニ
- 出演
- ジュリア・ボッシフランソワ・クリュゼイザック・ド・バンコレ
- 種類
- ヒューマンドラマ
【植民地時代のカメルーンを舞台に、フランス人少女の視点で描かれる、召使いの青年との静かで濃密な日々の記憶。】
1950年代、フランスの植民地だったアフリカ・カメルーン。地方長官の娘であるフランスは、父の不在が多い家で、母と現地の召使いプロテと共に幼少期を過ごす。言葉少なで誠実なプロテとフランスの間には、人種や立場の違いを超えた静かな絆が芽生えていた。しかし、植民地社会に存在する見えない壁と、大人たちの間の緊張関係は、少女の無垢な世界にも影を落としていく。大人になり、故郷を再訪した彼女の脳裏に蘇るのは、あの乾いた大地と、プロテへの複雑な想い。一人の女性の追憶を通して、失われた時代の光と影を繊細に映し出す物語。