植民地時代のカメルーンを舞台に、フランス人少女の視点で描かれる、召使いの青年との静かで濃密な日々の記憶。
1950年代、フランスの植民地だったアフリカ・カメルーン。地方長官の娘であるフランスは、父の不在が多い家で、母と現地の召使いプロテと共に幼少期を過ごす。言葉少なで誠実なプロテとフランスの間には、人種や立場の違いを超えた静かな絆が芽生えていた。しかし、植民地社会に存在する見えない壁と、大人たちの間の緊張関係は、少女の無垢な世界にも影を落としていく。大人になり、故郷を再訪した彼女の脳裏に蘇るのは、あの乾いた大地と、プロテへの複雑な想い。一人の女性の追憶を通して、失われた時代の光と影を繊細に映し出す物語。
ネット上の声
- カメルーンのドゥアラへと向かう主人公・フランス
- 広い陸の果てのアフリカの海…
- かつてアメリカのプランテーションでは、農場主の子供と奴隷との関係は大人のそれとは
- パンに丁寧にバターを塗りたくった横で、やおら土の上から生きているアリをバターの上
ヒューマンドラマ
- 製作年1988年
- 製作国フランス,ドイツ
- 時間95分
- 監督クレール・ドゥニ
- 主演ジュリア・ボッシ