- 製作
- 1951年 日本
- 時間
- 111分
- 監督
- 木下恵介
- 出演
- 田村秋子石浜朗笠智衆
- 種類
- ヒューマンドラマ
【戦争が、少年の心から「やさしさ」を奪っていく。軍国主義に染まる町で、一人抵抗を試みる少年の葛藤。】
太平洋戦争末期の長野県。軍国主義の色が濃くなる町で、級友たちと距離を置く利発な少年、一郎。彼の父は、敵性語である英語の研究者というだけで「国賊」と罵られる日々。学校では軍事教練が強化され、大人たちは戦争の勝利を信じて疑わない。そんな狂気の中で、父から教わった「人間らしさ」を信じ、一人苦悩する一郎。戦争という巨大な波が、少年の純粋な心を踏みにじっていく。木下恵介監督が描く、戦争に翻弄されたある家族と少年の魂の記録。