- 製作
- 1935年 日本
- 時間
- 75分
- 監督
- 溝口健二
- 出演
- 夏川大二郎月田一郎武田一義
- 種類
- 文芸・史劇ヒューマンドラマ
【明治の東京、西洋化の波と古き義理の狭間で揺れる青年。二人の女性への愛が、彼の運命を狂わせる文芸悲劇。】
文明開化に沸く明治時代の東京。大学を卒業したばかりの小野は、恩師の娘・小夜子との婚約を期待されながらも、奔放で魅力的な令嬢・藤尾に心を奪われる。古い道徳観と新しい価値観、義理と人情の狭間で苦悩する小野。彼の優柔不断な態度は、二人の女性とその家族の運命を複雑に絡ませ、やがて取り返しのつかない悲劇へと向かわせる。文豪・夏目漱石の原作を巨匠・溝口健二が描く、愛とエゴイズムの物語。