- 製作
- 1959年 日本
- 時間
- 73分
- 監督
- 木下恵介
- 出演
- 高橋貞二久我美子中村勘三郎
- 種類
- ヒューマンドラマ
【戦後の日本、繰り返す日常に咲くささやかな希望と家族の絆。木下恵介監督が贈る、心に染みる感動の人間賛歌。】
舞台は終戦から数年が経過した日本。大きな事件が起こるわけでもなく、ただ淡々と過ぎていく毎日。ある家族の父、母、そして子供たち。彼らの食卓での会話、仕事への行き帰り、ご近所との何気ないやり取り。そんな代わり映えのしない日常風景の断片。しかし、その穏やかな時間の底流には、戦争の傷跡、変わりゆく時代への不安、そして未来への微かな光が確かに存在。季節が移ろうように、少しずつ変化していく家族の関係。ささやかな喜びと、言葉にならない悲しみを乗り越え、彼らが新たに見出す家族の形。当たり前の日々の尊さを描く、木下恵介監督による珠玉の一篇。