- 製作
- 1956年 日本
- 時間
- 129分
- 監督
- 小林正樹
- 出演
- 佐分利信有馬稲子夏川静江
- 種類
- ヒューマンドラマ
【故郷の旧家を舞台に交錯する、四人の男女の愛憎。封建的な因習と近代化の波に揺れる、激しくも切ない青春群像劇。】
戦後の混乱が残る信州の旧家。当主の息子である時田光太郎が、数年ぶりに故郷へと帰ってきた。彼を待っていたのは、家が決めた許嫁の佐智、そしてかつて想いを寄せ合った幼馴染の幾代。さらに、光太郎に密かな恋心を抱く家の女中も加わり、四人の若者の想いは複雑に絡み合っていく。古いしきたりに縛られた家、変わりゆく社会の価値観。その狭間で、彼らは自らの愛と生き方を模索し、苦悩する。伝統と近代がぶつかり合う中で、若者たちが見つけ出す「泉」とは何か。人間の愛とエゴイズムを鋭く描き出す、社会派ドラマ。