- 製作
- 1959年 日本
- 時間
- 144分
- 監督
- 豊田四郎
- 出演
- 池部良山本富士子淡島千景
- 種類
- ヒューマンドラマ
【裕福な家に生まれながらも、出生の秘密に苦悩する青年が、愛と孤独の果てに自己の救済を求める魂の遍歴。】
大正時代の日本。裕福な家に生まれ、何不自由なく育った作家志望の青年、時任謙作。しかし彼の心は常に満たされず、漠然とした不安と孤独に苛まれていた。ある日、祖父から告げられたのは、自らの出生に関わる衝撃の秘密。その事実は彼のアイデンティティを根底から揺るがし、彼は苦悩の淵へと突き落とされる。愛を求めて結婚するも、妻の過ちによって再び絶望。人間不信に陥った謙作は、全てを捨てて鳥取の大山へと向かう。俗世から離れた大自然の中で、彼は自らの暗い運命と向き合い、魂の安息を見出そうとする。暗い夜の路を歩き続ける彼の旅路の果てに、光は差すのか。