- 製作
- 1962年 ドイツ
- 時間
- ---分
- 監督
- ジャン=マリー・ストローブ
- 出演
- エーリッヒ・クービレナーテ・ラングスドルフロルフ・ティーデ
- 種類
- ヒューマンドラマ
【ナチスの亡霊が蘇る戦後ドイツ。元将校の追憶と野心が、軍国主義の再来を静かに告げる、痛烈な風刺に満ちた短編。】
第二次世界大戦後の西ドイツ、ボン。元ナチス将校エーリッヒ・フォン・マホルカ=ムフは、新たな国防軍の礎を築くための式典に出席するため、この街を訪問。彼はかつての恋人であり、今は裕福な未亡人となったインの屋敷に滞在。過去の戦争の記憶と、新たな地位への野心を胸に、彼は街を歩き、有力者たちと会合を重ねる。淡々としたモノローグと固定されたカメラワークで映し出されるのは、過去を清算することなく、軍国主義の影を再び社会に落とそうとする男の姿。ハインリヒ・ベルの小説を原作に、ストローブ=ユイレが戦後ドイツ社会の欺瞞を鋭く告発した記念すべき第一作。