- 製作
- 1927年 ソ連
- 時間
- 68分
- 監督
- ボリス・バルネット
- 出演
- アンナ・ステンイワン・コワル・サムポルスキーパーヴェル・ポーリ
- 種類
- コメディ
偽装結婚をしたカップルの恋の顛末を描くコメディ。20年代に発表されたボリス・バルネット監督(「国境の町」「騎手物語」)の単独演出第1作。当時、レーニンの政策によって独立採算制を余儀なくされた撮影所が、宝くじを奨励するという建前のもと、大蔵省をスポンサーにして製作費を引き出したというもの。豊かな映像に満ち溢れている好篇であるばかりか、レーニンのNEP(新経済政策)によって出現したヤミ商人や小ブルジョワの拝金主義を、痛烈に風刺したいわゆる“ネップ・コメディ”の傑作としても位置づけられる。脚本はヴァレンティン・トゥルキンとワジム・シェルシェネヴィチ、撮影はボリス・フランツィッソンとボリス・フィリシン、美術はセルゲイ・コズロフスキーがそれぞれ担当。出演は「女優ナナ」(34)のアンナ・ステン、イワン・コワリ・サムボルスキー、セラフィーマ・ビルマン、ウラジミル・フォーゲリほか。