偽装結婚をしたカップルの恋の顛末を描くコメディ。20年代に発表されたボリス・バルネット監督(「国境の町」「騎手物語」)の単独演出第1作。当時、レーニンの政策によって独立採算制を余儀なくされた撮影所が、宝くじを奨励するという建前のもと、大蔵省をスポンサーにして製作費を引き出したというもの。豊かな映像に満ち溢れている好篇であるばかりか、レーニンのNEP(新経済政策)によって出現したヤミ商人や小ブルジョワの拝金主義を、痛烈に風刺したいわゆる“ネップ・コメディ”の傑作としても位置づけられる。脚本はヴァレンティン・トゥルキンとワジム・シェルシェネヴィチ、撮影はボリス・フランツィッソンとボリス・フィリシン、美術はセルゲイ・コズロフスキーがそれぞれ担当。出演は「女優ナナ」(34)のアンナ・ステン、イワン・コワリ・サムボルスキー、セラフィーマ・ビルマン、ウラジミル・フォーゲリほか。
ネット上の声
- 雪原の地平線を画面上方に配置し、駅員の全力疾走を横から捉える超ロングショットから
- ソフトもバカ高騰してるし見れる機会がなかったバルネットがヴェーラでかかると知って
- ボリス・バルネット監督、ボリス・フランツィッソン、ボリス・フィリシン撮影
- 「国境の町」(1933)で知られる戦前ロシアの名匠ボリス・バルネットの単独監督デ
コメディ
- 製作年1927年
- 製作国ソ連
- 時間68分
- 監督ボリス・バルネット
- 主演アンナ・ステン