- 製作
- 1996年 日本
- 時間
- 103分
- 監督
- 小栗康平
- 出演
- 安聖基クリスティン・ハキム役所広司
- 種類
- ヒューマンドラマ
【山間の村、昏睡する男。生と死の狭間で、人々は記憶と自然の音に耳を澄ます、静謐な物語。】
緑豊かな日本の山村。山で事故に遭い、昏睡状態に陥った男、拓次。彼はただ静かに眠り続ける。村人たちは、そんな彼を見守りながら、それぞれの日常を送る。しかし、彼の存在は、まるで水面に広がる波紋のように、人々の心に静かな影響を与えていく。風の音、川のせせらぎ、鳥の声、そして人々の囁き。村を取り巻く全ての音が、眠る男の周りで交錯し、生と死、現実と夢の境界を溶かしていく。季節が移ろう中で、村人たちが彼の存在を通して見出すものとは。観る者の五感に深く問いかける、珠玉の映像詩。