- 製作
- 1958年 日本
- 時間
- 74分
- 監督
- 中川信夫
- 出演
- 若杉嘉津子松本朝夫明智十三郎
- 種類
- 時代劇
【明治初期、激動の時代。愛に飢え、運命に翻弄された一人の女が、やがて「毒婦」と呼ばれるに至る、その壮絶な生き様の記録。】
舞台は、古い価値観と新しい文化が混在する明治初期の日本。貧しい家に生まれたお伝は、愛する夫の病をきっかけに、その運命を大きく狂わせていく。夫の治療費を稼ぐため、身を売る覚悟を決めた彼女。しかし、その純粋な想いは男たちに裏切られ、利用されるばかり。彼女の目的は、ただ愛する人と平穏に暮らすこと。だが、度重なる裏切りと搾取という苦難が、彼女の心を憎しみで満たし、生きるために悪の道へと堕ちていく。やがて彼女は、男たちを破滅させる「毒婦」として世間から恐れられる存在に。一人の純真な女が、なぜ稀代の悪女とならねばならなかったのか。その悲しくも激しい生涯の物語。