- 製作
- 1957年 日本
- 時間
- 66分
- 監督
- 山本嘉次郎
- 出演
- 榎本健一本間文子小林桂樹
- 種類
- ヒューマンドラマ
【戦時下の動物園、愛する象を守るため、飼育員たちが下した苦渋の決断を描く物語。】
第二次世界大戦末期の日本、上野動物園。戦況が悪化し、軍から「猛獣処分」の命令が下される。空襲で檻が壊れ、猛獣が市街地へ逃げ出すことを防ぐための非情な決定。飼育員たちは、特に園の人気者であった3頭の象、ジョン、トンキー、花子だけは助けたいと必死に抵抗する。しかし、その願いも虚しく、毒殺に失敗した後は、餌を与えずに餓死させるという最も残酷な方法が取られることに。日に日に衰弱していく象たちを前に、飼育員たちの心は引き裂かれていく。戦争がもたらす悲劇の中で、命の尊さを問う、涙の実話。