- 製作
- 1954年 日本
- 時間
- 87分
- 監督
- 市川崑
- 出演
- 津島恵子小泉博上原謙
- 種類
- コメディ
【したたかで、愛らしく、そして恐ろしい。12人の女たちの本音と建前を万華鏡のように映し出し、現代社会を生きる「女性」の実態を鋭く描く物語。】
本作は、女性という生き物を12の章に分けて分析する、ユニークな形式のオムニバス映画。舞台は高度経済成長期の日本。貞淑な妻の仮面の下に野心を隠す女、男社会でしたたかに立ち回るキャリアウーマン、純粋無垢を装う小悪魔。様々な貌を持つ女たちが、それぞれの人生で繰り広げる駆け引きや葛藤。一見、無関係に見える彼女たちの物語は、やがて一つの大きなタペストリーのように絡み合い、「女性」という不可思議な存在の輪郭を浮かび上がらせる。名匠・市川崑がシニカルな視点で描く、スタイリッシュな人間観察劇。