- 製作
- 1970年 イギリス
- 時間
- 97分
- 監督
- コーネル・ワイルド
- 出演
- ナイジェル・ダヴェンポートジーン・ウォーレスジョン・ハミル
- 種類
- アドベンチャー(冒険)
1980年の恐怖は1970年に始まった!!
緑色の地球が褐色に変わった!人類の絶滅を前に愛も美も正義も、もはや醜悪な怪物にすぎない!
汚染物質と農薬を原因とする病害をウイルスが媒介、全てのイネ科植物が被害を受け、世界中に飢饉が広がっていた。
元軍人で建築家のジョン・カスタンス(ナイジェル・ダヴェンポート)は、娘メアリー(リン・フレデリック)の恋人でウイルス研究者のロジャー(ジョン・ハミル)から、ロンドンが封鎖されるとの一報を受け、家族で北部にある兄の農場を目指すことを決意する。
疑心暗鬼に陥った民衆が暴徒化したロンドンを抜けたジョンたちは、許可証がないため、銃の販売を拒絶される。国の秩序が崩壊したことを受け入れない銃器店の店主を、店員のピリー(アンソニー・メイ)が射殺、自分と妻を同行させてほしいとジョンに願い出る。
バリケードの前に立つ兵士をピリーが撃ち殺すが、ジョンは戦場の記憶が甦り、銃を撃つことが出来なかった。ジョンの息子デイヴィーと友人を寄宿舎から引き取った一行は北部へと向かう。
途中、踏み切りで足止めされたジョンが暴走族に襲われ、妻のアンとメアリーが連れ去られ、男たちに蹂躙されてしまうが―逃げ遅れて命乞いする暴走族の男をアンが射殺する。
ピリーは道中、妻を射殺、リーダーを殺して他の集団を飲み込んだジョンも生き残るために、もはや引き金を引くことにためらいはなくなっていた・・・
『裸のジャングル』のコーネル・ワイルドが絶望に閉ざされた近未来を舞台に、極限状況で次第にあらわになる人間の欲望や暴力性、そして愚かさを容赦なく描きだす。