- 製作
- 1971年 日本
- 時間
- 52分
- 監督
- 金井勝
- 出演
- むささび童子松井康子梵魚寺勝丸
- 種類
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【言葉を捨て、映像が疾走する。私小説的風景と時代の断片が交錯する、伝説的アヴァンギャルド映画。これは別れの儀式か、再生の記録か。】
1971年、激動の時代。監督自身の日常、妊娠した妻、そして街の風景。物語を拒絶し、脈絡なく連なるイメージの奔流。モノクロームのざらついた質感、痙攣するようなカメラワーク、そしてノイズ。映し出されるのは、個人的な記憶の断片と、安保闘争後の社会が抱える閉塞感。これは従来の映画文法を破壊し、観る者の感覚に直接訴えかける映像詩。監督・金井勝が自らの過去に「GOOD-BYE」を告げるために作り上げた、極めてパーソナルでありながら、時代の空気を鋭く切り取った日本実験映画の金字塔。