言葉を捨て、映像が疾走する。私小説的風景と時代の断片が交錯する、伝説的アヴァンギャルド映画。これは別れの儀式か、再生の記録か。
1971年、激動の時代。監督自身の日常、妊娠した妻、そして街の風景。物語を拒絶し、脈絡なく連なるイメージの奔流。モノクロームのざらついた質感、痙攣するようなカメラワーク、そしてノイズ。映し出されるのは、個人的な記憶の断片と、安保闘争後の社会が抱える閉塞感。これは従来の映画文法を破壊し、観る者の感覚に直接訴えかける映像詩。監督・金井勝が自らの過去に「GOOD-BYE」を告げるために作り上げた、極めてパーソナルでありながら、時代の空気を鋭く切り取った日本実験映画の金字塔。
ネット上の声
- 冒頭、失語症の少年がラーメン屋へ向かう過程が描かれ、庭先に立つ音頭をとるオヤジと
- 的外れかもしれないが率直な感想は、なにかのガロ系の漫画のタッチやセリフを原作通り
- 言語(国)と両親の喪失、撮影者と被写体の関係ですらも曖昧になる、ひたすらアイデン
- 学校で勧められた金井勝の作品
- 製作年1971年
- 製作国日本
- 時間52分
- 監督金井勝
- 主演むささび童子