- 製作
- 1975年 日本
- 時間
- 93分
- 監督
- 村野鐵太郎
- 出演
- 桂福團治片桐夕子露乃五郎
- 種類
- ヒューマンドラマ
【鬼の形相を持つ落語家。その芸は、観る者の魂を揺さぶる。一人の男の壮絶な人生を描いた、執念の物語。】
舞台は明治時代の寄席。生まれつき鬼のような形相を持つ男、福の家鬼楽。人々から蔑まれ、孤独に生きてきた彼が唯一見出した生きる道、それが落語。師匠に拾われ、その醜い容姿と壮絶な半生を武器にした彼の芸は、他に類を見ない凄みで客を圧倒。しかし、その芸が喝采を浴びるほど、彼の孤独は深まっていく。芸に身を捧げ、人間としての幸せを捨てた男。彼が最後に高座で語る、血を吐くような“鬼の詩”。その先に待つものとは。