- 製作
- 1958年 日本
- 時間
- 109分
- 監督
- 五所平之助
- 出演
- 千之赫子斎藤達雄夏川静江
- 種類
- ヒューマンドラマ
【終戦直後の東京の瓦礫の中。廃品回収で生きる子供たちと、彼らを照らす「マリア」の愛と献身の物語。】
舞台は第二次世界大戦直後の東京・隅田川のほとり、通称「蟻の街」。戦争で全てを失った子供たちが、廃品回収をしながら懸命に生きていた。そこに現れた一人の女性、北原怜子。裕福な家庭に育ちながらも、自らの人生を見つめ直していた彼女は、子供たちと共に暮らし、彼らの母親代わりとなることを決意。当初は反発していた子供たちも、怜子の深い愛情と献身に次第に心を開いていく。しかし、貧困、病、そして社会の無理解という過酷な現実が彼らに容赦なく襲いかかる。絶望の淵から希望を見出そうとした女性と子供たちの、魂の記録。