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絞首刑に失敗し、記憶を失った死刑囚「R」。国家は彼に罪を思い出させ、再び殺せるのか。不条理な問い。
とある刑務所の処刑室。在日朝鮮人のRが絞首刑に処される。しかし、彼の心臓は動き続けていた。意識を取り戻した男は、一切の記憶を失い、自分が誰かも分からない別人格に。法の下、罪の意識なき者を処刑はできない。教育部長をはじめとする刑吏たちは、Rに彼の犯した罪を思い出させようと、奇妙な再現劇を開始。現実と虚構が入り混じる中、国家、罪、責任とは何かを問う、前衛的で痛烈な社会風刺劇。
ネット上の声
- 大島渚監督 コント風 「死刑」とは?
- 個室劇ゆえにシャロウ・フォーカス
- 死刑を絞めた果てにあるもの
- 大島渚の映画で一番好きかもしれない
ヒューマンドラマ
- 製作年1968年
- 製作国日本
- 時間119分
- 監督大島渚
- 主演佐藤慶
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1942年、ジャワ島の日本軍捕虜収容所。敵対する二つの文化が交錯する、魂の激しいぶつかり合い。
第二次世界大戦下のジャワ島。日本軍捕虜収容所を舞台に、厳格な所長ヨノイ大尉と、反抗的な英国人捕虜セリアズ少佐の出会い。規律を重んじるヨノイと、自由な精神を持つセリアズ。対立しながらも、互いの奥底にある何かに惹かれ合う二人。日本語を解するロレンス中佐は、その危険な関係を静観。そして、クリスマスの夜に起こる、運命を揺るがすある事件。極限状態で芽生える、言葉を超えた男たちの絆の物語。
ネット上の声
- 正直退屈な部分も多かったけど、要所要所で音楽がめちゃくちゃいい仕事してて心わしづ
- 坂本龍一の音楽とタケシのメリークリスマス
- 彼らの魂は召されていった… そして監督も
- 賛否両論別れるでしょうが良い作品です
戦争、 ヒューマンドラマ
- 製作年1983年
- 製作国日本,イギリス
- 時間123分
- 監督大島渚
- 主演デヴィッド・ボウイ
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当たり屋を強要される少年。家族という名の檻の中で、彼は何を見て、何を失ったのか。
1960年代、日本。ある一家は、幼い少年を「当たり屋」に仕立て、偽の交通事故で示談金を稼ぎながら、町から町へと渡り歩く。父親に命じられるまま、車に身を投げる少年。それが「家族」を維持するための唯一の手段。しかし、彼の心は次第に摩耗し、現実と空想の境界が曖昧になっていく。雪深い北国へとたどり着いた一家を待つ、過酷な運命。社会の片隅で生きることを強いられた少年の瞳を通して、家族の絆と崩壊、そして時代の歪みを鋭く描き出す衝撃作。
ネット上の声
- つーっと涙を流す場面で胸をしめつけられた
- 監督のイデオロギーはともかく、魅せる!
- 少年の心理の葛藤を描いたロードムービー
- 少年から目を背けてはいけない!
ヒューマンドラマ
- 製作年1969年
- 製作国日本
- 時間97分
- 監督大島渚
- 主演渡辺文雄
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貧しい少年が伝書鳩に託した、ささやかな希望。高度経済成長期の東京を舞台に、格差社会の現実と純粋な心を問う社会派ドラマ。
高度経済成長に沸く東京の下町。中学生の正夫は、靴磨きで家計を助ける母と幼い妹との三人暮らし。彼の唯一の慰めは、大切に育てている伝書鳩。しかし、妹の病気のため、正夫は泣く泣く鳩を売る決意。裕福な家庭の少女、京子がその鳩を買い取る。だが、鳩は正夫の元へ帰ってきてしまう。再び鳩を売ろうとする正夫と、彼を「嘘つき」と責める京子。貧しさゆえの少年の嘘と、それを許さない社会の冷たさ。二人の出会いが浮き彫りにする、残酷な現実と失われない希望の行方。
ネット上の声
- 鳩、 もらったことがあります。 逃げちゃいました。
- 大島渚のデビュー作がこんなに凄かったとは…
- 甘っちょろいお嬢さんや先生の『愛と希望』
- 『えこひいき』は真面目そうなら許される♥
ヒューマンドラマ
- 製作年1959年
- 製作国日本
- 時間62分
- 監督大島渚
- 主演藤川弘志
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戦後日本の歪みを一つの大家族に凝縮。繰り返される儀式の果てに暴かれる、血と因習の狂気を描く大島渚の問題作。
戦後日本を象徴する旧家の桜田家。その一族が集うのは、いつも結婚式や法事といった「儀式」の場。主人公の輝夫は、一族の血と歴史を背負い、儀式の度に過去の亡霊と対峙。父の自殺、近親相姦、そして家を支配する絶対的な家父長制。形式だけが重んじられる儀式の中で、次々と暴かれていく一族の秘密と偽善。繰り返される祝祭と弔いの果てに、輝夫がたどり着く血塗られた歴史の真相。個人の自由が因習に飲み込まれていく様を、前衛的な手法で描き切った衝撃作。
ネット上の声
- 思想の左右や時に関わらずイエ制度が今もなお支配している現代日本の現実を突きつける
- 戦後民主主義に否定を突き付ける三島由紀夫の自決への回答を試みた〈観念の闇鍋〉
- 田舎者のシニアには現実だったのよ~ 「分かるかな~分かんねーだろうな~」
- 今、この映画を観てみるとイヤでも思い出してしまう映画があるんです
ヒューマンドラマ
- 製作年1971年
- 製作国日本
- 時間123分
- 監督大島渚
- 主演河原崎健三
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1960年、安保闘争の熱気の中、行き場のない怒りと欲望をぶつけ合う若者たちの刹那的な愛と破滅の物語。
舞台は1960年の日本。安保闘争のデモが激化する社会で、高校生の真琴は大学生の清と出会う。二人は互いの孤独に惹かれ合い、衝動的に結ばれる。やがて彼らは、裕福な中年男性を狙った美人局で金を稼ぐという危険な遊びに手を染めていく。刹那的な快楽に溺れ、社会への反抗を繰り返す二人。しかし、その無軌道な青春は、やがて逃れられない残酷な現実へと突き進んでいく。時代の閉塞感を鮮烈に描いた、日本ヌーヴェルヴァーグの金字塔。
ネット上の声
- 【”無軌道な生活を送る若き男女の行き付いた先・・。”安保闘争を知らぬ男が本作を鑑賞し、感じた事を素直に記す。怒っちゃ嫌よ。】
- 格差社会の中、若者達が再び無軌道・無法的行動に走り出さないかとの心配が…
- 正直、学生運動や社会問題テーマ云々は全く理解できなかった。 でもス...
- ○島慎二さんのプレイタウンは阿佐ヶ谷❤
ヒューマンドラマ
- 製作年1960年
- 製作国日本
- 時間96分
- 監督大島渚
- 主演桑野みゆき
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許されぬ愛のために夫を殺した男女。だが、井戸の底から蘇った夫の亡霊が、二人を狂気と恐怖の淵へと追い詰めていく。
1895年、日本のとある村。若き車夫の豊次は、人妻のせきと激しい恋に落ちる。邪魔な夫・儀三郎の存在に耐えきれなくなった二人は、共謀して彼を殺害し、古井戸の底へと遺体を遺棄。完全犯罪を成し遂げ、二人だけの生活が始まったかに見えた。しかし、その日から毎夜、儀三郎の亡霊が二人の前に現れる。罪の意識と亡霊の恐怖に苛まれ、かつて燃え上がった愛は次第に憎悪と狂気へと変貌。逃れられない罪の代償を描く、壮絶な愛憎劇の開幕。
ネット上の声
- 「帝国」シリーズ第二弾は吉行和子の力演
- 実話ベースの悲しくも切ない愛欲ホラー
- ヒュ〜ドロドロドロ…
- 大島渚監督らしい怪談映画。
ヒューマンドラマ
- 製作年1978年
- 製作国日本,フランス
- 時間108分
- 監督大島渚
- 主演田村高廣
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1960年代、大阪のスラム街。欲望と暴力が渦巻く最底辺で、明日なき若者たちが生き抜く衝撃の群像劇。
舞台は戦後の高度経済成長から取り残された大阪のドヤ街。住民の血を買い、それを売って生きる少女ハナコ。彼女の周りには、略奪を繰り返すチンピラ集団や、新興ヤクザ、そして明日を夢見ることさえ忘れた人々。ある日、対立する二つの暴力組織の抗争が激化。秩序なきこの街で、ハナコが見たものとは。大島渚が描く、エネルギッシュで絶望的な青春の墓場。
ネット上の声
- 異様なエネルギーに満ちた映画ではあります
- 太陽族ブームへ大島監督怒りの鉄拳
- 止まった者から消えていく
- 大島渚版「太陽の季節」
大阪が舞台、 ヒューマンドラマ
- 製作年1960年
- 製作国日本
- 時間---分
- 監督大島渚
- 主演炎加世子
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沖縄の夏、見知らぬ「妹」からの手紙が、少女を運命の旅へと誘うミステリアスなドラマ。
1972年、本土復帰直後の沖縄。東京に住む少女・素直子の元に、見知らぬ少女・菊子から「あなたはお兄ちゃんの妹ですか」という一通の手紙。兄のいない素直子は謎を解くため、一人沖縄へ向かう。そこで出会う手紙の差出人とその家族との奇妙な共同生活。その中で、素直子は沖縄の複雑な歴史と人々の想い、そして自らの出生の秘密に触れていく。手紙に隠された真実とは何か。沖縄の美しい風景の中で描かれる、少女の心の揺らぎと成長の物語。
ネット上の声
- レギュラーメンバーに栗田ひろみと石橋正次、沖縄の陽光で、性のおおらかさが全面に溢れる
- この沖縄は永久保存物ですね。 貴重な映像だと思いました。
- 大島渚の映画っぽくなかった
- 沖縄なのに全体的に重く暗い
沖縄、 ヒューマンドラマ
- 製作年1972年
- 製作国日本
- 時間96分
- 監督大島渚
- 主演栗田ひろみ
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抑圧された時代、歌だけが若者たちの魂の叫びだった。性の解放と学生運動が交差する1960年代の日本を描く、大島渚監督の衝撃作。
1967年、学生運動の熱気が渦巻く京都。地方から上京してきた4人の男子高校生は、受験勉強の傍ら、性の衝動と社会への反発を「春歌」を歌うことで発散していた。彼らの前に現れる、自由奔放な女子大生。彼女との出会いは、彼らの内に秘めた欲望と欺瞞を暴き出していく。ベトナム反戦デモ、抑圧的な教師、そして仲間同士の不和。混沌とした時代の中で、若者たちは何に抗い、何を求めていたのか。猥雑でエネルギッシュな春歌に乗せて、若者たちの生と性が赤裸々に描かれる。社会の偽善を痛烈に批判し、観る者に強烈な問いを突きつける問題作。
ネット上の声
- 恐ろしくアナーキーな作品だ 70年安保闘争と学園紛争の世代の誕生、その過程を知ることができる
- 青春は今日もどこかで生まれては消えていく
- 性を語ると国家=個人となるのはなぜか
- 今より温暖化が進んでなかった?
ヒューマンドラマ
- 製作年1967年
- 製作国日本
- 時間103分
- 監督大島渚
- 主演荒木一郎
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1936年、東京。元芸者の女と料亭主人が、互いのすべてを求め合う果てなき愛と性の深淵を描く衝撃作。
舞台は1936年の東京。かつて芸者だった阿部定は、料亭の主人である石田吉蔵と運命的な出会いを果たす。二人は初めて会ったその日から激しく惹かれ合い、店の離れで昼夜を問わず愛欲の日々を送り始める。世間の目も、家族の存在も忘れ、互いの肉体だけを貪るように求め合う二人。その関係は次第に常軌を逸し、純粋であるがゆえに危険な領域へと足を踏み入れていく。愛の喜びはいつしか独占欲と嫉妬に変わり、定は吉蔵を永遠に自分のものにしたいという狂気的な願望を抱くようになる。二人の愛の行き着く先とは。究極の愛の形を問いかける、実話に基づいた物語。
ネット上の声
- ノーカット、ボカしなしをブルーレイで鑑賞
- 人間やっぱ寝ないとおかしくなる_(┐「ε¦)_
- 危絵(あぶなえ)の映画 「官能の帝国」
- 「阿部定事件」をモデルにした作品
ヒューマンドラマ
- 製作年1976年
- 製作国日本,フランス
- 時間104分
- 監督大島渚
- 主演藤竜也
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パリの外交官夫人が恋に落ちた相手は、一匹のチンパンジーだった。愛の形を問いかける、大島渚監督が放つシュールで挑発的な異色作。
舞台は現代フランス・パリの上流階級社会。イギリス外交官の美しい妻マーガレットは、夫との関係に満たされなさを感じていた。夫ピーターは妻の浮気を疑い探偵を雇うが、その調査結果は想像を絶するものだった。マーガレットの愛人は、動物園から買い取ったチンパンジーのマックスだったのだ。ピーターは常識を超えた事態に困惑しながらも、妻の愛を受け入れ、マックスを家に迎え入れるという奇妙な決断を下す。こうして、夫と妻、そしてチンパンジーという歪な三角関係が始まる。人間の理性や常識を揺さぶる、唯一無二の愛の物語。
ネット上の声
- 皮肉にも、「動物愛護」の映画に……
- 大島渚作品のレビューは、難しくて、なかなか上手く書けないので、過去に他のサイトで
- 大島先生 さようなら
- 日本映画の革命児❗❗
ヒューマンドラマ
- 製作年1986年
- 製作国フランス
- 時間97分
- 監督大島渚
- 主演シャーロット・ランプリング
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60年安保闘争の熱狂と挫折。結婚式を舞台に、元活動家たちの過去と現在が激しく交錯する革命的討論劇。
1960年、安保闘争が敗北に終わった直後の日本。元学生運動のリーダー、野沢と玲子の結婚披露宴が、物語の舞台。和やかな雰囲気は突如、招待されざる客の登場で一変する。かつての仲間たちが次々と現れ、闘争時代の総括、裏切り、そして個人の恋愛問題を巡って激しい議論を開始。過去の理想と情熱、そして挫折の記憶が、現在の彼らの姿に鋭く突き刺さる。密室と化した披露宴会場で、フラッシュバックを交えながら、日本の戦後史を揺るがした一大政治闘争の内実と、それに翻弄された若者たちの苦悩を生々しく描き出す。これは単なる映画ではない、一つの時代の証言。
ネット上の声
- 「夜と霧」自体を読んでいないし、世代でもないので正確なニュアンスはつかめていない
- 本作はこの当時の左翼運動が如何に駄目であったのか残酷な迄に直視している
- ハンディを逆にリアリティ構築の武器にした大島渚の非凡さが…
- ‘マルクス主義’vs.‘ロシア民謡’
ヒューマンドラマ
- 製作年1960年
- 製作国日本
- 時間107分
- 監督大島渚
- 主演桑野みゆき
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仲間が遺した謎のフィルム。そこに映る「風景」の意味を追い、一人の青年が自己と現実を見失う衝撃作。
舞台は学生運動の熱気が残る1960年代末の東京。映画製作集団に所属する青年モトキ。ある日、仲間の一人が屋上から飛び降りて自殺。彼が死の直前まで撮影していたフィルムが遺される。そこに映っていたのは、何の変哲もない東京の風景のみ。モトキは、彼が何を見て、なぜ死んだのかを理解するため、同じ風景を撮り直すことに没頭。しかし、死者の視線を追体験するその行為は、次第に彼自身のアイデンティティを侵食していく。現実と虚構、自己と他者の境界が曖昧になった彼がたどり着く、衝撃の結末。
ネット上の声
- 大島渚の60年代学生の風、ロストフィルム
- 映画が誕生する瞬間の、痛々しい輝き!
- 風景とは何か
- 大島渚というより、脚本参加した原将人の作品かの様で、武満徹の音楽🎵が心地良く、当
ヒューマンドラマ
- 製作年1970年
- 製作国日本
- 時間---分
- 監督大島渚
- 主演後藤和夫
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愛した男は、連続殺人鬼。逃れられない恐怖と狂気が日常を蝕む衝撃作。
のどかな田園地帯。ある家に住み込みで働く若いメイドのしの。彼女の前に、かつての恋人・英助が姿を現す。しかし、再会の喜びも束の間、彼が世間を震撼させる連続通り魔事件の犯人であることを知る。愛と恐怖の間で引き裂かれ、共犯関係に追い込まれていくしの。白昼の下で繰り広げられる、人間の心理に深く切り込む戦慄の逃避行。
ネット上の声
- レンズの絞りを開け、白く表情を飛ばしながら瞳の瞳孔の変化に焦点を合わせる
- このカメラワークには今観ても驚き!監督の気迫が溢れる力作だ!
- 美しい女優にうっとり☆カメラワーク最高!
- 小山明子がきれい☆3つ
ヒューマンドラマ
- 製作年1966年
- 製作国日本
- 時間99分
- 監督大島渚
- 主演川口小枝
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書店での万引きという行為から始まる、性と自己探求の旅。60年代新宿を舞台に描く、大島渚の挑発的アートフィルム。
学生運動の熱気に揺れる1968年の新宿。主人公の青年、鳥男(バード)は、紀伊國屋書店で本を万引きする。しかし、店員のウメ子にその現場を目撃される。彼女は彼を告発せず、二人の奇妙な共犯関係が始まった。万引きという行為を通じて、二人は自らの性的な欲望や存在理由を探求していく。虚構と現実が入り混じり、唐十郎率いる状況劇場の演劇が彼らの物語に介入。時代の閉塞感と解放への渇望が交錯する新宿の街で、彼らが見つけ出す自己の姿とは。
ネット上の声
- 本作は新宿での再度の暴動を煽動し、最終的には日本に革命を起こすのだと主張する映画だ だからラストシーンがああなのだ
- これは20代の頃ビデオで観たっきりなんですけど、大島渚監督の初期の頃の作品が何本
- 難解な映画だったので未だまとまっていないが,現時点で引っかかってい...
- 大島渚の新宿ヌーウ゛ェル青春コラボ日記
ヒューマンドラマ
- 製作年1969年
- 製作国日本
- 時間97分
- 監督大島渚
- 主演横尾忠則
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偽りの夫婦生活と、禁断の愛の逃避行。戦後の混乱期を背景に、人間の赤裸々な欲望を描く衝撃作。
舞台は終戦直後の日本。役所の戸籍係として働く脇坂は、戦死した友人の妻・園子の世話をしていた。しかし、彼は園子の戸籍を偽造し、自分の妻として囲い込むという禁断の行為へ。一方、園子は脇坂の同僚である若い男と密会を重ね、危険な愛が芽生えていく。偽りの関係の中で増幅する欲望と嫉妬。やがて、三人の歪んだ関係は、予測不能な破局へと突き進む。社会の秩序が崩壊した時代を背景に、人間の業を大胆に描き出した問題作。
ネット上の声
- 過渡期の作品
- 「悦楽」のデザイン失敗
- 満たされぬ快楽
- 1965年製作公開
ヒューマンドラマ
- 製作年1965年
- 製作国日本
- 時間90分
- 監督大島渚
- 主演中村賀津雄
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戦時下の閉鎖的な村に墜落した黒人米兵。異質な存在との出会いが、村人たちの狂気と本性を暴き出す衝撃作。
第二次世界大戦末期、日本の山奥に位置する孤立した村。ある日、一機の米軍機が墜落し、村人たちは生き残った黒人兵士を捕虜にする。初めて見る「敵」であり「異物」の存在は、村の秩序を静かに狂わせていく。彼を「飼育」することで生まれた奇妙な共存関係。しかし、戦争の影が濃くなるにつれ、村人たちの間にあった恐怖と猜疑心は剥き出しの狂気へと変貌。少年と兵士の間に芽生えたかすかな交流も、集団心理の波に飲み込まれていく。極限状態で試される人間の尊厳。
ネット上の声
- 大江健三郎でも大島渚の世界でも無く、脚本の田村孟が描くザ日本の村社会
- 敵国の黒人兵の存在が、「ムラ」社会に混乱をもたらす人間の暗部。
- 大江健三郎さんを偲んで
- 村社会と女性と敗戦
ヒューマンドラマ
- 製作年1961年
- 製作国日本
- 時間105分
- 監督大島渚
- 主演三國連太郎
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大島渚が松竹入社後に監督としてはじめて手がけた、松竹新人スター紹介用のショートフィルム。
ネット上の声
- 大島渚がジャンル映画撮ってたらどんな風に仕上がったんだろうという妄想が捗る
- 十朱幸代を狂言回しに、松竹のニュースター候補を紹介する短編映画です
- 長嶋茂雄のアップから始まる若手スター達の顔見せプログラム
- 大島渚、いろいろ楽しく実験していたのかな、と想像する
- 製作年1959年
- 製作国日本
- 時間---分
- 監督大島渚
- 主演津川雅彦
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ミリオンセラーになったヒット曲を題名に、曲を歌ったザ・フォーク・クルセダーズの3人を主演させたコメディ。大学生活最後のバカンスに日本海へ遊びに行った悪友3人組は、海で泳いでいる間に衣服を何者かに盗まれてしまう。そこで銭湯に行くが、湯気の中から現れたネエちゃんに服を盗めと言われ……。単なる喜劇に終わらず、日本人と韓国人の間にある民族問題を描く、大島渚監督の異色作。物語の途中でファースト・シークエンスがそっくり回帰する斬新なスタイルも話題に。
ネット上の声
- ①リピート手法、②主演者の名前なし手法、等珍しい方法あるが、内容は支離滅裂
- フォーク・クルセダーズの3人が主人公のコメディ映画
- 団塊世代へ大島の直球勝負やいかに?
- 俺は死んじまった俺は死んじまった
ヒューマンドラマ
- 製作年1968年
- 製作国日本
- 時間---分
- 監督大島渚
- 主演加藤和彦
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戦国乱世、圧政に抗う影の一族。一人の若き忍者が、自由を求め、血塗られた宿命に立ち向かう物語。
舞台は、織田信長の圧政が日本を覆う戦国時代。主人公は、伊賀の里に生きる忍者、影丸。彼の父が率いる農民一揆軍が、信長の非道な支配に反旗を翻したことをきっかけに、影丸の日常は一変する。父と共に自由を勝ち取るため、彼は過酷な戦いへとその身を投じる。しかし、彼の前に立ちはだかるのは、信長の圧倒的な軍事力と、裏切りや仲間の死といった非情な現実。己の忍術と信念だけを武器に、巨大な権力にどう立ち向かうのか。歴史の闇に生きた名もなき者たちの、壮絶な闘争の記録。
ネット上の声
- いま観ても、大胆な実験作です。
- 劇画がそのまま絵コンテになる。
- 映画というより絵コンテ
- 電子紙芝居に驚く
時代劇
- 製作年1967年
- 製作国日本
- 時間132分
- 監督大島渚
- 主演山本圭
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豊満な肉体で男を求めて止まないネジ子は、死にたがっているオトコを海岸へ誘った。そこでヤクザ風の男たちがライフル銃を掘り出すのを目撃、ネジ子とオトコは謎の廃屋に監禁されてしまう。そこは異様な雰囲気に包まれ、怪しげな男たちがいた……。現代の狂気が炸裂した暴力、セックス、そして奇妙な恋を通して、人々の心の奥底に潜む残酷な殺意とそれと同居する無関心さに、警告を発する大島渚監督の衝撃作。
ネット上の声
- 私はこの作品は安保条約を揶揄した政治的思想の強い作品だと感じました
- 出だしのカットがどれも魅力的で引き込まれる
- 散る男達 ネジ子が存在するその訳は…
- シャー、シャー
ヒューマンドラマ
- 製作年1967年
- 製作国日本
- 時間96分
- 監督大島渚
- 主演桜井啓子
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誰もが知る新撰組の世界を、大島監督がまったく新しい解釈で綴った異色時代劇。厳しい戒律によって結束を固めてきた新撰組に、ある日妖しい美貌の少年が入隊したことから起こる隊士たちの騒動を描いた時代絵巻。匂い立つような男の殺気と色気、愛と闘いをドラマティックに美しく描きあげる。隊士を惑わす主役の美剣士役には、故・松田優作の長男・松田龍平を大抜擢し、豪華キャストが脇を固める。また、ワダエミ手がける衣装の斬新さ、夜間の殺陣シーンの美しさなど見所も多い。
ネット上の声
- エロスとタナトス 『愛のコリーダ』変奏曲
- 今見たらすごーくよかった。
- せめてチューぐらい(泣)
- 大島監督らしいな。
同性愛、 時代劇
- 製作年1999年
- 製作国日本
- 時間100分
- 監督大島渚
- 主演松田龍平
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松竹を退社した大島渚監督が東映で制作した初の時代劇。1637年、キリシタン弾圧に苦しむ天草と島原のキリスト教徒が起こした島原の乱と、その指導者・天草四郎の人間像を暗く重々しいトーンの中に描く。島原の乱に1960年安保闘争敗北後の民衆の心境をオーバーラップさせた、東映時代劇映画の中でも異色な作品。
ネット上の声
- 時代劇的映画の面白さの絶無の作
- このあと沢田研二に転生するのね…
- 散々指摘されてるとは思いますが、超ロングショットが一枚絵に近づくみたいな『忍者武
- スコセッシはこれは観てるやろな...と思いつつ、「沈黙」は本作でやりたかったこと
時代劇
- 製作年1962年
- 製作国日本
- 時間101分
- 監督大島渚
- 主演大川橋蔵
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一人の貧しい韓国人少年の日常をスチール写真によって構成し、彼の詩をナレーションで綴った短編映画。監督は「悦楽」の大島渚。語りは「刺青一代」の小松方正。大島監督がTVの仕事で韓国に渡った際撮影した写真を元としている。新宿文化にて8日間一般公開された。
ネット上の声
- 【”君はユンボギ、韓国の少年。”現代日本のドキュメンタリー監督の最高峰、大島新監督は確かに大島渚監督の血を引いていると感じた作品。】
- お涙頂戴の感動物語風な語り口は受け付けないけれど,それでもやはり考...
- 極貧韓国少年のドキュメンタリー、それは少し前の日本の少年達の姿か!?
- ”絞死刑“の原案となった作品ということで鑑賞
ヒューマンドラマ
- 製作年1965年
- 製作国日本
- 時間24分
- 監督大島渚
- 主演---
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ドキュメンタリー
- 製作年1991年
- 製作国日本
- 時間---分
- 監督大島渚
- 主演---