- 製作
- 2018年 日本
- 時間
- 52分
- 監督
- 大嶋拓
- 出演
- 加藤茂雄宮崎勇希渡辺梓
- 種類
- ヒューマンドラマ
黒澤明の「生きる」「七人の侍」、本多猪四郎の「ゴジラ」といった名作映画や、テレビドラマでも「太陽にほえろ!」など数多くの作品に出演してきた俳優の加藤茂雄が、俳優生活70周年を迎えた2018年に、93歳で初めて務めた映画主演作。俳優以外に漁師の顔も持つ加藤が、実生活とも重なる鎌倉の老漁師を演じ、20歳の若い女性と過ごす不思議なひと夏を描いた。鎌倉・長谷の海岸で地引網を営む93歳の漁師・繁田。妻はすでに先立ち、東京で教師をしている娘の智子も月に数回顔を見せる程度だが、網を引く手もいまだ現役で、ひとり悠々自適に暮らしていた。しかし、近頃は徐々に進む老いと、孤独感が静かに日常を包み込むようになってきた。そんなある夏の日、カメラマンを目指しているという若い女性・由希が、気さくに話しかけてくる。亡き祖父が漁師だったという由希は、それからもたびたび繁田のもとを訪れ、70歳以上も年の離れた2人は、かけがえのない時間を過ごすが……。