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ある女性が世界中を旅するカメラマンからの手紙を読むという形式で日本とアフリカを捉えたドキュメンタリー。製作はアナトール・ドーマン、監督・脚本・撮影、編集は「AK ドキュメント黒澤明」のクリス・マルケル、ナレーターはフロランス・ドレー(仏語版)、アレクサンドラ・スチュワルト(英語版)、池田理代子(日本語版)、歌はアリエル・ドンバールが担当。日本語版に関する関係者は、製作を松本正道、翻訳を福崎裕子、台本を原章二と町枝実、台本監督を梅本洋一、演出を野上照代が担当。世界中を旅するカメラマン、サンドール・クラスからの手紙をある女性が読む。それと同時に彼が目撃し記憶した映像が展開される。クラスナは日本とアフリカに惹かれているのだ。まず、カメラはアイスランドの三人の少女を描き出す。続いて函館から青森へ向かうフェリーの中へとワープする。夜明けと共に、都市<東京>へと入ってゆく。こうして日本のスケッチをゆるやかなテンポで映し上げ、やがて、舞台はアフリカへと移ってゆく。ギニア・ビサウの独立の闘士アミルカル・カプラル、彼の遺志をついで大統領となる弟のルイス、そしてクーデターを起こしてルイスを投獄する指令官ニノの映像を次々に甦らせる。そこにヒチコックの「めまい」が挿入される。ムソルグスキーの美しい歌曲が流れる。彼の旅はやがて終りに近づく。
ネット上の声
- 以前は 結核は死病 癩病は隔離の時代でした
- こんなに疲れる映画はアカン湖のマリモ
- ラジュテのクリスマルケルが日本とギニアビサウを中心に世界からの映像を手紙の朗読と
- なかなか興味深い内容ではあるけど、どう見てもソトから見た日本というか、俺の知って
ドキュメンタリー
- 製作年1982年
- 製作国フランス
- 時間100分
- 監督クリス・マルケル
- 主演---
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第3次世界大戦後、廃墟と化したパリ。放射能によって地上は汚染され、わずかに生き残った人類の支配者たちは「過去」と「未来」に救済を求めた。彼らは地下世界に生きる捕虜の中から1人の男を選び、危険な実験によって彼を過去へと送り込む。
ネット上の声
- 試論 SFではなく 『ふくろうの河』では
- 『12モンキーズ』の原案にもなった傑作SF
- 30分で描かれた滅亡と希望の過程です。
- まるで原爆の影のような終末感
人類滅亡後、 タイムトラベル、 SF
- 製作年1962年
- 製作国フランス
- 時間29分
- 監督クリス・マルケル
- 主演エレーヌ・シャトラン
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フランスの映画詩人のクリス・マルケルが、ある日本人女性を材にとったエッセイ・ドキュメンタリー。1964年10月、東京オリンピックに賑わう高度成長真っ只中の日本の姿を、村岡久美子というフランス語を学ぶ20代の女性を通して、久美子の謎/日本文化の謎/女性の神秘を詩的な映像言語で映しだしている。監督・脚本・撮影・編集・ナレーションは「サン・ソレイユ」「アレクサンドルの墓/最後のボルシェヴィキ」のクリス・マルケル。音楽は現代音楽の第一人者、武満徹(96年死去)の作品から、『弦楽のためのレクイエム』。また、折りしも日本で公開中だったジャック・ドゥミー監督の「シェルブールの雨傘」テーマ曲(ミシェル・ルグラン作曲)が引用されている。「トーキョー・メロディー」と“東京タイムスリップ1964/1984:フランス人の見たトーキョー”の題で2本立て公開された。
ネット上の声
- 大学の先生がノンポリであること煽ってきたけど、お前も大学生の頃はノンポリだったろ
- 一人の日本人女性、クミコのパーソナルな面と日本の因習や時代の変遷を社会を通じて描
- いつか寺尾紗穂さんの本を読んだ時に、父は翻訳の仕事などもしていると書いてあり、こ
- 自問自答を要請されてもひらりとかわすクミコは、国家や境界に影響されることなく、「
ドキュメンタリー
- 製作年1966年
- 製作国フランス
- 時間47分
- 監督クリス・マルケル
- 主演---
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ローラは亡くなった恋人の仕事を引き継ぎ沖縄戦についてのコンピュータ・ゲームを完成させようとする。仮想空間の中に現実と虚構が交錯するマルケル晩年の問題作。
ネット上の声
- 抽象的というより、まだジャストアイデアの段階の連想ゲームにつきあってる感じで具体
- もちろんまっったく理解できていないと思うんだけど、こじつけのように捻り出した考え
- 友人に誘われて、目黒の名画座でのマルケル特集を観てきました
- フランス版Lainと形容するほかないサウンドとグラフィック、合成音声
ドキュメンタリー
- 製作年1996年
- 製作国フランス
- 時間110分
- 監督クリス・マルケル
- 主演カトリーヌ・ベルコジャ
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ベトナム戦争を、このまま傍観することはできない--という意図のもとにアラン・レネ、ウィリアム・クライン、ヨリス・イベンス、アニエス・ヴァルダ、クロード・ルルーシュ、ジャン・リュック・ゴダールら六人の映画作家が、それぞれ自由な立場で、南ベトナム民族解放戦線への連帯意識を表明した作品で、総編集に、「ラ・ジュテ」「美しき五月」のクリス・マルケルがあたっている。また、彼らは“侵略と戦うベトナム人民への連帯感を抱く”映画監督グループでもある。「現地報告」(資料提供)の人たちは、未公開の公文書資料で「ホー・チ・ミン」という本を書いた軍人出身の仏ジャーナリスト、シャン・ラクチュール、フランスの女流記者ミシェル・レイなど著名なジャーナリスト、写真家などで、ナレーションの資料を提供したり、各監督たちが希望する人々に現地にとんでインタビューしたり、自分の経験を語ったりして、この映画の製作に協力している。撮影は「男性・女性」のウィリー・クラント、「冒険者たち」のジャン・ボフティ、「ロシュフォールの恋人たち」のギスラン・クロケ、「修道女」のアラン・ルヴァン、そしてドニス・クレルバル、キュー・タム、ベルナール・ジツェルマン、テオ・ロビシェーらが、この作品の主張にふさわしい視点でとらえている。音楽はミシェル・ファーノ、ミシェル・キャプドナ、ジョルジュ・アペルギスの三人が担当。編集陣には、ジャン・ルーシュの「ある夏の記録」の編集者ジャン・ラウェル、「戦争は終った」のエリック・プリューなど、セーヌ左岸派を中心に精鋭が結集している。アニメおよびタイトルはクリスチャン・クインソン。そして、この映画の製作に参加したものは全部で一五〇名におよぶ。なお、この映画は一九六七年夏に完成し、同年八月カナダのモントリオール国際映画祭で世界初公開が行なわれ、多大な反響をよび、ロンドン映画祭においても、大きな注目をあびた。
ネット上の声
- ルルーシュだけ遠く離れて?
- ベトナム反戦運動がアメリカ各地で起きるようになった60年代後半、フランスの映画監
- アラン・レネ
- 戦地の日常に溶け込んだ防空壕と、平静と確信の顔つきでそこへ潜り込んでいくベトナム
ドキュメンタリー
- 製作年1967年
- 製作国フランス
- 時間117分
- 監督クリス・マルケル
- 主演---
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開発途上のシベリアの街と風景や人々の様子を、アニメーションやアーカイブ映像を挿入しつつ書簡形式のナレーションで描く。“シネ・エッセイ”の作家として注目された1作。
ネット上の声
- 働く人々の映像に“幸福な労働者”とナレーションしたあとに、同じ映像を使って”奴隷
- 目黒シネマさ、勘違いして観に来て上映中に去ってくサラリーマン余りにも多過ぎるから
- ナレーションで語られる通り、客観的であることは不可能である以上、詩的に繋ぐことで
- 異邦人としてのまなざし、断片を紡ぐ彼のリズムが好きだ わたしも生涯シネエッセイを
ドキュメンタリー
- 製作年1958年
- 製作国フランス
- 時間61分
- 監督クリス・マルケル
- 主演---
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ドキュメンタリー
- 製作年1960年
- 製作国イスラエル,フランス
- 時間57分
- 監督クリス・マルケル
- 主演---
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黒澤明監督による日仏合作映画『乱』の撮影過程を記録したドキュメンタリー。数多くのスタッフやエキストラが行き交う大掛かりな撮影現場。彼らに混じって武満徹の姿も。臨場感のある画面はクリス・マルケルの別の貌である。
ネット上の声
- 知ってる声、上手ではないナレーション、誰…と思ってたらハスミンだった(字幕翻訳も
- 黒澤さんが何度言っても仲代達矢さんが台詞間違えるところが地味にツボでした
- 映画『乱』の撮影風景をとらえたドキュメンタリー
- 各テーマに沿った映像で、上手く纏まっていた
ドキュメンタリー
- 製作年1985年
- 製作国フランス,日本
- 時間75分
- 監督クリス・マルケル
- 主演黒澤明
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旧ソビエトの映画作家、故アレクサンドル・イワノヴィッチ・メドヴェトキン(1900~89)の“幽霊”に、フランスの映画詩人クリス・マルケルが宛てた、6通からなるビデオ書簡の体裁をとったドキュメンタリー的映画エッセイ。最初の長編「幸福」(34)が上映禁止にされ、ブルジョワ様式主義との弾圧も受けながら、ソビエト帝国の崩壊する直前の89年に死去するまで共産主義の信奉者をもって任じ、〈最後のボルシェヴィキ〉として死んだ男の生涯を、かつては左翼活動家の政治的映画作家でもあった詩人が検証するなかで、20世紀という時代における映像と政治のせめぎあいが浮かび上がってくる。製作はミヒャイル・クストフ。撮影はHi-8ビデオで、マルケル自身のほか、モスクワでアンドレイ・パシュケヴィッチがカメラを回し、他に現在アメリカに住む旧ソ連のドキュメンタリー映画作家マリーナ・ゴルドフスカヤ(監督作「アルバト通りの家」が95年山形国際ドキュメンタリ-映画祭に出品)、パスカル・オービエ、フランス第三チャンネルの特派員クリチャン・イルーらの撮影した映像も使われ、また生前のメドヴェトキンのインタビュー、メドヴェトキン自身の監督作「幸福」「新モスクワ」(38)などの引用、帝政ロシアや旧ソビエト時代のニュース映像がふんだんに挿入され、ビデオ画面上で複雑な処理を経て何重にも重ね合わされている。音楽はドイツの左翼系作曲家アルフレード・シニートケ。作品は〈最初の手紙〉から〈最後の手紙〉まで六つの部分に分けられ、全編を故メドヴェトキンに宛てたマルケルの手紙の形でナレーションが朗読され、そのあいまにメドヴェトキンとその関係者へのインタヴューが挿入されている。画面に登場してメドヴェトキンについて語るのは映画監督ユーリー・ライズマン(「汽車は東へ行く」)、マリーナ・ゴルドフスカヤ、カメラマンのユーリー・コリアダ、メドヴェトキンの娘ションガラ・メドヴェトキナ、メドヴェトキン映画のスタッフとして編集のソフィア・ブリトゥリアク、メドヴェトキンの作品と同様にスターリン時代にその著書が発禁となった作家イサーク・バーベリの未亡人アントニーナ・ピロジコヴァ、メドヴェトキンの親友だったというアルベルト・シュルト、晩年の教え子だった学生のニコライ・イズヴォロフ(メドヴェトキンの〈映画列車〉時代の作品を発見)とマリーナ・カラシエヴァ、映画史家ウラジミール・ディミトリエフ、ヴィクトル・ディオメン、キラ・パラモノヴァ、そしてジガ・ヴェルトフのカメラマンだったヤーコフ・トルシャンなど。(ビデオ作品)
ネット上の声
- クリス・マルケルとアレクサンドル・メドヴェトキンに対する興味が深まるばかりで、と
- クリス・マルケル監督『アレクサンドルの墓/最後のボリシェヴィキ』(1993)
- この人を取り上げたい気持ちは伝わってきました
- 20150731@アテネフランセ
ドキュメンタリー
- 製作年1993年
- 製作国フランス
- 時間117分
- 監督クリス・マルケル
- 主演---