- 製作
- 1937年 日本
- 時間
- 115分
- 監督
- アーノルド・ファンク
- 出演
- 早川雪洲原節子小杉勇
- 種類
- ヒューマンドラマ
「青い山脈」「東京物語」などで知られ、日本映画の黄金時代に活躍した伝説の女優・原節子が、デビュー間もない16歳のときに主演した映画。1937年に製作された日本初の国際合作映画で、山岳映画で知られるドイツの巨匠アーノルド・ファンクと伊丹万作の共同監督による日独合作ドラマ。欧州留学を終えドイツ人女性ジャーナリストとともに帰国した輝雄(小杉勇)は、一途に待ちわびていた許婚の光子(原)と父・巌(早川雪洲)に温かく迎えられる。しかし、西洋文化になじんだ輝雄は、許婚という日本的な慣習に反発を覚え悩む。輝雄の変化に気づき絶望した光子は、花嫁衣裳を胸に抱き、噴煙をあげる険しい山にひとりで登り始める……。日独版(ファンクが責任監督・編集)と日英版(伊丹が責任監督・編集)の2本の異なるフィルムが存在するが、公開後は日独版がスタンダードとみなされるようになった。2012年、75年ぶりに劇場公開。