- 製作
- 1988年 日本
- 時間
- 96分
- 監督
- 実相寺昭雄
- 出演
- 李星蘭石橋蓮司清水紘治
- 種類
- 文芸・史劇
【マルキ・ド・サドの禁断の書、実相寺昭雄が映像化。美徳は破滅し、悪徳が栄える倒錯の世界で、少女が見る究極の絶望。】
舞台は、外界から隔絶された妖しくも美しい館。純潔の象徴である少女ジュスティーヌは、この館に囚われの身となる。そこは、美徳を愚弄し、悪徳こそが至上の喜びであると説く倒錯的な思想家たちの王国。彼女の貞節と信仰は、次々と仕掛けられる背徳的な儀式と哲学的な問答によって、容赦なく踏みにじられていく。抵抗すればするほど深まる絶望。この悪徳が支配する世界で、美徳は生き残れるのか。人間の本性と倫理の限界を問う、官能的かつ哲学的な映像詩。