- 製作
- 1984年 日本
- 時間
- 105分
- 監督
- 大林宣彦
- 出演
- 小林聡美山下規介根岸季衣
- 種類
- ヒューマンドラマ
【水路の街・柳川を舞台に、滅びゆく旧家の運命と、そこに生きる人々の儚くも美しい愛憎を描く幻想譚。】
夏の終わり、水郷・柳川。旧家の当主である江口は、かつての恋人であり、今は亡き親友の妹である貝原リエを家に招き入れる。江口の家は没落寸前で、彼は盲目の妹・珠江と静かに暮らしていた。リエの出現は、淀んだ水面に石を投じたかのように、止まっていた三人の時間を動かし始める。過去の記憶、果たされなかった約束、そして秘められた想い。水路を流れる水のように、彼らの感情は静かに、しかし確実に交錯し、やがて一つの結末へと向かっていく。滅びの美学の中に咲く、儚い愛の物語。