- 製作
- 1970年 日本
- 時間
- 117分
- 監督
- 吉田喜重
- 出演
- 岡田茉莉子鴨田貝造木村菜穂
- 種類
- ヒューマンドラマ
【過去は現在を侵食し、記憶は現実を揺るがす。革命の夢と挫折が交錯する、前衛的映像で描く政治と性の黙示録。】
1970年代の日本。原子力研究所に勤める技師の男とその妻の前に、家出をしてきたという謎の少女が出現。少女は、妻が15年前に捨てた娘だと主張。その日から、夫婦の平穏な日常は崩壊を始める。男はかつて学生運動に身を投じた過去を持ち、妻との関係もまた、その時代の記憶と深く結びついていた。少女の出現は、封印していたはずの過去の罪や革命への情熱、そして裏切りの記憶を呼び覚ます。現在、過去、そして幻想が入り乱れるモノクロームの映像世界。吉田喜重監督が、政治の季節の終わりと、歴史から断絶された現代人の虚無を、挑発的かつ実験的な手法で描き出す衝撃作。