- 製作
- 1971年 日本
- 時間
- 120分
- 監督
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- 出演
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- 種類
- ドキュメンタリー
【公害病に苦しむ人々の日常と闘争。カメラが静かに寄り添い、その魂の叫びを捉えた、日本ドキュメンタリーの金字塔。】
舞台は、高度経済成長期の熊本県水俣市。チッソ水俣工場が排出した有機水銀に汚染された海。その魚を食べた人々の体に、原因不明の奇病が襲いかかる。これが水俣病の始まりだった。カメラは、病に体を蝕まれながらも懸命に生きる患者とその家族の日常に、静かに、そして深く分け入っていく。彼らの喜び、悲しみ、そして企業や行政に対する怒りと絶望。これは単なる公害の記録ではない。奪われた日常を取り戻そうと闘う人々の、尊厳をかけた生の記録。観る者の心を揺さぶる、魂のドキュメント。