- 製作
- 1992年 アメリカ
- 時間
- 90分
- 監督
- アーノルド・グラスマン
- 出演
- ウィリアム・フレイカーネストール・アルメンドロススヴェン・ニクヴィスト
- 種類
- ドキュメンタリー
アメリカ映画を代表する撮影監督たちへのインタビューを元に、撮影技術の発展という角度からアメリカ映画史をとらえた映像アンソロジー(取り上げられた映画監督は31人、作品は86本)。NHKでテレビ放映されたものを劇場公開した。サイレント期ではまず、当時の撮影技術の完成度の高さが語られる。トーキー時代に切り替わってから、キャメラマンの苦労が語られるとともに、「市民ケーン」などのグレッグ・トーランドに焦点が当てられる。モノクロ時代のカラーフィルム、当時の照明や撮影時の様子が綴られ、フィルムノワールで活躍したジョン・アルトンの仕事も紹介される。女優の顔を美しく撮るライティング、「ピクニック」での初めての空中撮影など、さまざまなエピソードを経て、ヌーヴェル・ヴァーグの影響、アメリカン・ニューシネマ、ハリウッドとは異なる発展を遂げたニューヨーク派のロケーション撮影と光の使い方が言及される。ネストール・アルメンドロス、ヴィットリオ・ストラーロら海外から来たキャメラマンの仕事がクローズアップされ、ゴードン・ウィリスからアーネスト・ディッカーソンまで、活躍中の撮影監督たちが自作を解説する。