アメリカ映画を代表する撮影監督たちへのインタビューを元に、撮影技術の発展という角度からアメリカ映画史をとらえた映像アンソロジー(取り上げられた映画監督は31人、作品は86本)。NHKでテレビ放映されたものを劇場公開した。サイレント期ではまず、当時の撮影技術の完成度の高さが語られる。トーキー時代に切り替わってから、キャメラマンの苦労が語られるとともに、「市民ケーン」などのグレッグ・トーランドに焦点が当てられる。モノクロ時代のカラーフィルム、当時の照明や撮影時の様子が綴られ、フィルムノワールで活躍したジョン・アルトンの仕事も紹介される。女優の顔を美しく撮るライティング、「ピクニック」での初めての空中撮影など、さまざまなエピソードを経て、ヌーヴェル・ヴァーグの影響、アメリカン・ニューシネマ、ハリウッドとは異なる発展を遂げたニューヨーク派のロケーション撮影と光の使い方が言及される。ネストール・アルメンドロス、ヴィットリオ・ストラーロら海外から来たキャメラマンの仕事がクローズアップされ、ゴードン・ウィリスからアーネスト・ディッカーソンまで、活躍中の撮影監督たちが自作を解説する。
ネット上の声
- アメリカ映画を代表する撮影監督たちへのインタビューをもとにした映像作品…取り上げ
- 2023_056
- 『キャスティング・ディレクター〜』『クリーチャー・デザイナーズ〜』のノリで観たら
- 邦題から映画製作スタッフの中でも地味な照明係の特集なのかなと思って観始めたのです
ドキュメンタリー
- 製作年1992年
- 製作国アメリカ
- 時間90分
- 監督アーノルド・グラスマン
- 主演ウィリアム・フレイカー