- 製作
- 1976年 アメリカ
- 時間
- 89分
- 監督
- デヴィッド・リンチ
- 出演
- ジョン・ナンスシャーロット・スチュワートアレン・ジョセフ
- 種類
- ヒューマンドラマ
鬼才デビッド・リンチが1977年に発表した長編監督デビュー作。フィラデルフィアの工業地帯を舞台に、主人公の周囲にうごめく悪夢のような日常を、奇怪なモノクロ映像で描きだす。
フィラデルフィアで印刷工として働く、もじゃもじゃ頭の男ヘンリー・スペンサー。ある日彼は、ガールフレンドのメアリーが奇妙な赤ん坊を出産したことを知らされ、彼女と結婚することに。しかしメアリーは赤ん坊の異様な泣き声に耐えられなくなり、家を出て行ってしまう。ひとりで赤ん坊の世話をしながら、これまでと同じ生活を続けようとするヘンリーだったが、彼の精神は次第に破綻していき……。リンチ監督が製作・脚本・美術・編集も手がけ、5年の歳月をかけて完成させた。主人公のヘンリーを演じたのは、後にリンチ映画の常連となるジャック・ナンス(本作での名義は本名のジョン・ナンス)。
日本では「エレファント・マン」の大ヒットを受けて1981年に劇場初公開。その後93年に完全版、2009年にデジタルリマスター版がそれぞれ劇場公開されている。