鬼才デビッド・リンチが1977年に発表した長編監督デビュー作。フィラデルフィアの工業地帯を舞台に、主人公の周囲にうごめく悪夢のような日常を、奇怪なモノクロ映像で描きだす。
フィラデルフィアで印刷工として働く、もじゃもじゃ頭の男ヘンリー・スペンサー。ある日彼は、ガールフレンドのメアリーが奇妙な赤ん坊を出産したことを知らされ、彼女と結婚することに。しかしメアリーは赤ん坊の異様な泣き声に耐えられなくなり、家を出て行ってしまう。ひとりで赤ん坊の世話をしながら、これまでと同じ生活を続けようとするヘンリーだったが、彼の精神は次第に破綻していき……。リンチ監督が製作・脚本・美術・編集も手がけ、5年の歳月をかけて完成させた。主人公のヘンリーを演じたのは、後にリンチ映画の常連となるジャック・ナンス(本作での名義は本名のジョン・ナンス)。
日本では「エレファント・マン」の大ヒットを受けて1981年に劇場初公開。その後93年に完全版、2009年にデジタルリマスター版がそれぞれ劇場公開されている。
ネット上の声
- なんだこの悪夢みたいな訳の分からん映画は…最後のビジュアルと畳み掛けるような謎現
- 愛の有り無しによって見えるもの全てが違ってくることを映像で示してみせる
- 『イレイザーヘッド』再生専用機誕生・・・
- ふさふさ、エイロアン、リンチ的に子供か!
ヒューマンドラマ
- 製作年1976年
- 製作国アメリカ
- 時間89分
- 監督デヴィッド・リンチ
- 主演ジョン・ナンス