- 製作
- 2010年 日本,アメリカ,韓国
- 時間
- 75分
- 監督
- 想田和弘
- 出演
- ---
- 種類
- ドキュメンタリー
【岡山を舞台に、猫と人間、老いと福祉が織りなす日常の詩。観察映画が映し出す、静かで確かな生命の営み。】
舞台は、日本の岡山県。福祉タクシーを営む柏木夫妻の穏やかな日常を、想田和弘監督が「観察映画」の手法で静かに見つめるドキュメンタリー。認知症を患う乗客との交流、飼い猫たちの世話、そして新たに生まれる命。そこには、劇的な事件も派手な演出もない。ただ、老い、病、介護といった社会問題を背景に、人間と動物が寄り添い、懸命に生きる姿があるだけ。柏木夫妻の口から語られる戦争体験や人生観は、観る者に「平和とは何か」を静かに問いかける。日常に潜む小さなドラマの積み重ねが、やがて大きな感動を呼ぶ、珠玉の一篇。