- 製作
- 1938年 フランス
- 時間
- 99分
- 監督
- ジャン・ルノワール
- 出演
- ジャン・ギャバンフェルナン・ルドーシモーヌ・シモン
- 種類
- ヒューマンドラマ
【殺人の衝動を抱える鉄道機関士。彼が愛した女は、夫殺しを唆す共犯者。破滅へと突き進む、人間の獣性を描くフィルム・ノワール。】
19世紀フランス。鉄道機関士のジャック・ランティエは、時折、女性に対する激しい殺意に襲われるという、遺伝的な狂気を抱えていた。ある夜、彼は駅長ルーボーが妻セヴリーヌと共に犯した殺人事件を目撃。しかし、ジャックはセヴリーヌの魅力に惹かれ、事件を口外しない。やがて二人は許されぬ恋に落ちる。夫の暴力に苦しむセヴリーヌは、ジャックに夫殺しをそそのかす。愛する女を守りたいという思いと、内なる殺人衝動との間で激しく葛藤するジャック。欲望と狂気が渦巻く人間関係の中、蒸気機関車のように暴走する彼の運命の行き着く先は。エミール・ゾラの小説をジャン・ルノワールが映画化した、人間の暗部を抉り出す衝撃作。