- 製作
- 1972年 日本
- 時間
- 96分
- 監督
- 小林悟
- 出演
- 荒木一郎内田良平堤杏子
- 種類
- サスペンス
【大企業の会長の座を巡り、欲望と裏切りが渦巻く一族の骨肉の争いを描く、社会派サスペンス。】
昭和後期の日本。巨大コンツェルン「矢代グループ」の創業者である矢代龍之介が病に倒れる。次期会長の座を狙い、長男、次男、そして愛人の子である三男の間で、熾烈な後継者争いが勃発。表向きは冷静を装いながらも、水面下では互いの弱みを握るための情報戦や、派閥争いが繰り広げられる。主人公である三男は、出自へのコンプレックスを抱えながらも、その野心と知略で兄たちを出し抜こうと画策。金、権力、そして愛憎が複雑に絡み合い、一族は崩壊の危機に瀕していく。鏡に映るのは己の欲望か、それとも破滅の未来か。人間の野心の深淵を鋭くえぐる物語。