- 製作
- 1975年 日本
- 時間
- 86分
- 監督
- 足立正生
- 出演
- ---
- 種類
- ドキュメンタリー
【19歳の連続射殺魔、永山則夫が見た風景の記録。彼の凶行の軌跡を、ただ淡々と風景で辿る異色のドキュメンタリー。】
1968年に日本中を震撼させた連続射殺事件。犯人は、わずか19歳の永山則夫。本作は犯人の姿を一切映さず、彼が生まれ育った網走から、犯行を重ねた東京、京都、函館までの風景をひたすら映し出す。彼が目にしたであろう、ありふれた街並み、港、そして空。ナレーションが彼の生い立ちと犯行を淡々と語る中、風景は次第に不穏な空気を帯びていく。風景が人間を規定するのか。観る者に社会と犯罪の関係性を鋭く問いかける、日本映画史に刻まれる問題作。