- 製作
- 2023年 日本
- 時間
- ---分
- 監督
- 大黒友也
- 出演
- 植木祥平花柳のぞみ岩本淳
- 種類
- ---
日本映画学校映像学科(現・日本映画大学)で映画制作を学び、中田秀夫、黒沢清、三池崇史らの現場に参加してきた新鋭・大黒友也が手がけた短編。深夜のゴミ収集作業に従事する主人公の姿を通して描く、誰にも称賛されない影の功労者たちの物語。
精神的な理由で自衛隊航空パイロットを辞め、家族を養うためゴミ収集の仕事に就いた尾崎浩一は、研修期間中、指導員の橋本花とともに深夜にゴミを収集してまわることに。200件ものゴミを回収してまわり、重たく、汚く、悪臭にまみれたゴミに圧倒される浩一。そんな彼らを鬱陶しく思うサラリーマンもいれば、感謝の声掛けをしてくれる店員もおり、また何も気にも留めずに通り過ぎる人もいる。さまざまな視線を受けながらも、周囲を汚さず、通行人に配慮しながらひたむきに働く花の姿に、浩一はある種の美しさを感じる。
新人監督の登竜門として知られる第17回田辺・弁慶映画祭で映画.com賞を受賞。同映画祭の受賞作品を上映する「田辺・弁慶映画祭セレクション2024」(24年8月23日~9月12日=テアトル新宿/24年9月20~26日=テアトル梅田)にて劇場公開。