- 製作
- 1988年 ハンガリー
- 時間
- 121分
- 監督
- タル・ベーラ
- 出演
- ツェーケリ・B・ミクロシュケレケシュ・ヴァリテメッシ・ヘーディ
- 種類
- ヒューマンドラマ
【ハンガリーの鬼才タル・ベーラ監督が描く、絶望の雨が降りしきる炭鉱町を舞台にした、魂の救済を求める男の破滅的なモノクローム叙事詩。】
絶え間なく雨が降り注ぐ、ハンガリーの寂れた炭鉱町。人生に絶望し、無気力な日々を送る中年男カールは、かつての恋人である酒場の歌手に今もなお執着していた。彼女の心を再び手に入れるため、カールは彼女の夫に儲け話を持ちかけ、町から追い出そうと画策する。しかし、その卑劣な計画は予期せぬ方向へと転がり始め、彼の孤独と絶望をさらに深い闇へと突き落としていく。タル・ベーラ監督の代名詞である圧倒的な長回しと、光と影が織りなす退廃的なモノクロ映像。人間の根源的な孤独と、救いのない世界で蠢く魂の彷徨いを描ききった、観る者の心を揺さぶる映像詩。